九州へ…現実逃避の孤独旅 (part2)




 まだ、発車時間まで余裕がありますので、変わった客車を見てみましょう。
こちらは、個室寝台です。このように、1階と2階にわかれております。
今回は、個室寝台ではなく、指定席の座席車で一夜を明かすことにします。

駅のホームには、寝台車を見る人たちが数人いました。
小さな女の子を連れた父娘も、楽しそうに見ておりました。将来は、"鉄"な女性になってほしいものですね。
 今回は、ここの車内で過ごします。通称「レガートシート」と呼ばれております。
座席車で、このように独立している3列のリクライニングシートです。これが特急の指定席料金と同額で乗れるのです。

ちなみに、後ろのほうにちょっとだけ仕切りがあるのが分かると思いますが、あの後ろからは女性専用席です。
 また、車端部には、このようにミニロビー室があり、夜間でも談笑できるスペースもあります。
ここのスペースは喫煙も可能です。なのでタバコを吸いに来る客が来るので、わたくしは、すぐに退散しました。タバコが嫌いなので・・・
 座席ですが、このようにかなり深く倒れます。
わたくしもこの倒れようには、驚きました。またレッグレストもあり、すごく快適です。でもこれだけ倒れると後ろの人にすごく迷惑がかかるのは分かりますよね?だから遠慮しながら倒さないといけないですね。
一番深くまで倒しますと、後ろの人が席を立つのにも一苦労します。
わたくしは、5Aの席で後ろに仕切りのある席ですので、思いっきり倒しても、何の影響もありません。

ただ、その後、三ノ宮駅から、わたくしの前の席に乗客がきまして、遠慮もせず、思いっきり後ろへ倒してきました。正直、ムッときました。トイレに行っている間に、リクライニングを戻してやろうか、という感情まで出てきました。

 画像が少し悪いですが、座席のポケットには、オーディオサービス用の曲名表がありました。またスリッパ、毛布、足のせもついており、快適な一夜が約束されているような感じですね。

20時20分、定刻に京都駅を出ました。この「あかつき」号は、宮崎に行く「彗星」号と併結しております。門司駅で切り離して、それぞれ別れて発車して行きます。
 「あかつき」は、新大阪駅に着きました。
ここで、北陸路を突っ走ってきた特急「サンダーバード」を先に行かせました。

「あかつき」は、遅れることなく、快適に飛ばして行きます。しかし、客車の運命か…停車時や発車時の衝撃が大きく、ちょっとびっくりします。
 ここは、岡山駅です。
もう夜中になりますが、レガートシートに乗り込んでくる乗客もわずかながらにいます。

福山駅を過ぎてから、電気が消されました。そう、真っ暗になります。足元灯が3席おきについておりますが、それでも、はっきりいうと、車内は全く見えない状況です。
前の席に座っている乗客が思いっきり座席を倒すものですから、足を自由に伸ばせなくなり、結局眠ることが出来ませんでした…
 6月9日の朝6時04分、約9時間40分かけて博多駅に到着しました。
まだ6時になったばかりなので、博多駅もまだ静かです。

次に乗る列車までかなり時間があるので、時間つぶしに駅近くにあるネット喫茶で、時間を潰しました。
 ネット喫茶で1時間余り過ごした後、再び、博多駅に戻ってきました。
ネットをやっていると、あっという間に過ぎるものなんですね。

ここから普通乗車券はずっとお休みです。途中下車印を押してもらって、次の切符をみどりの窓口で購入しました。それは…
 こちらの2枚きっぷです。
4枚きっぷもあり、お好みに合わせれますね。
駅の自動券売機でも、2枚、4枚きっぷの自由席のほうは買えるようです。

わたくしは、2枚きっぷの博多〜佐世保間を購入しました。値段は、特急の指定席に乗れて、金額は4500円です。これ、往復の料金で、かなり安いです。実際の料金と比べると、3000円以上もお得なわけです。

ちなみに、2枚きっぷ(指定席用)で一番安いのは、博多〜佐世保間のこの切符ではないでしょうか?

   (一日目おわり)




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